2011年 05月 28日

この3年間、どれだけお世話になるの?というくらい、病院とご縁のあったスペイン生活でした。
診ていただいた病院は私立病院ばかりでしたが、あえて「私立」を選んでいたわけではなく、評判のよい病院、医師を紹介してもらったら私立病院だったということです。
私立病院を利用する人は、プライベートの医療保険に入っています。
我家も勤め先指定の保険会社に加入しているので、私立を利用できました。
もちろん保険に入っていなくても私立病院へ行けますが、医療費が全額自己負担になるので大変。
個々の契約内容にもよりますが、大方の医療費がカバーされ助かります。
ではプライベート保険に加入していない人はどうするか。
その場合は、日本と同じように社会保険システムがあるので、そちらを利用し公立病院で診てもらいます。
そしてこちらは医療費がまるで無料。
「自己負担額」なんてないんです。
ただし薬は病院ではなく医師に処方箋を出してもらって町中にある Farmacia(薬屋)で各自購入しますから、その分の出費はあります。
でも過去何度となく薬を買いに行きましたが「えっ!」と驚くほど安かったです。
社会保険は給料天引きなどの形で払っていきますが、加入は義務ですので、プライベート保険にも加入している人はダブルで支払いが生じてきます。
社会保険システムを使って公立病院に行くには、まず住んでいる地域のクリニックで名前の登録しカードを受け取ります。(トップの写真のカード)
そのカードがあれば、もういつでも無料の恩恵を被ることが出来るのです。
でもこのカードが有効なのは公立病院のみで私立では使えません。
なぜこんなすごいシステムがあるのに余分に保険料を払ってまで私立病院を利用する人がいるのか。
それは診察や手術など、待たされる、という場合が多いからです。
誰でも具合が悪い時は迅速に対応して欲しいですからね。
あと数日でスペインを離れる我家は、社会保険のカードだけ手にして、とうとう病院は利用しなかった・・・と思っていたのですが、なんと最後の最後に無料医療を受けてきました!
しかも夜間の救急。
オリーブの花の花粉が舞うこの時期は、花粉症が状態がひどくなるのですが、今年はぴか一、とんでもなく辛い日々を過ごしていました。
そして昨晩、どうにもこうにも呼吸が苦しくなってきたので、近くの公立総合病院の夜間に飛び込んだというわけです。
病院に入ってすぐのところにある受付では社会保険のカードを提示するだけ。
そのカードをスキャンすると個人の情報がわかるので、余分な書類記入もなく助かります。
そこで簡単に症状の説明をして、あとは名前が呼ばれるまで待合室で待機し通常の病院の流れと同じように進んでいきます。
公立病院はとても混んでいると聞いていたのですが、夜間だからなのか、昨晩はたまたまだったのか、ほとんど待つことなくすぐに名前が呼ばれラッキーでした。
診察室に入ってからは、医師による問診と簡単な診察、血液検査、点滴、呼吸が楽になるように吸入、レントゲンを受け、そして帰るときに自宅用の吸引器を受け取りましたが、これら全部込み込みで、無料。
すごい!
問診の時に、幼児以下のスペイン語でしか返答できなかったため、医師はちょっと(いや、すごく)イライラして怖かったのですが、他は何も問題なく、病院のことでこんな表現をするのも変ですが、快適でした。
来週には住んでいるであろう次国でも同じシステムがあります。
また医師にイライラされないよう頑張って新しい言葉を勉強し、今度は公立病院も上手に利用してみようと考えています。
スペイン生活カウントダウン!


